年収だけじゃない!住宅ローンの審査ポイントをチェックしておこう
住宅ローンを申し込むとなると、必ずそのための「審査」というものが付いて回ります。この審査で通らなければ、住宅購入は夢のまた夢となってしまうでしょう。そうならないためにも、審査で通過するためのポイントを整理し、ご紹介したいと思うので、ぜひ住宅を購入する前にチェックしてください。
住宅ローン審査の流れ
住宅ローンの審査には、事前審査と本審査の二段階を経て結果が出されます。事前審査は、住宅購入と同時に進行する流れ。住宅ローンは、売買契約が済んで、住宅が正式に購入者の所有物とならない限り、申込不可となっています。
ですが、まとまった所持金がなければ、果たして高額である物件を購入できるのか、確信がありません。住宅ローンを購入しても、住宅ローンの借入ができなければ、八方塞がりとなるでしょう。そのような事態を防ぐためにも、「事前審査」が行われるのです。事前審査が通らなければ、本審査へステップを踏むことは叶いません。
■住宅ローン審査の流れ
事前審査から本審査、借入まで、一般的な住宅ローン審査の流れを見てみましょう。
・事前申込→事前審査
(この間、3~4日ほど)
・正式申込→本審査
(この間、一週間ほど)
・住宅ローン契約→借入(住宅引き渡しの際)
(この間、2週間~1ヶ月ほど)
■住宅ローン審査で必要なもの
また、事前審査には、印鑑、本人確認資料(運転免許証・健康保険被保険者証・パスポートなど)、年収確認資料(給与所得者は課税証明書・個人事業主は直近3年分の確定申告書および付表など)が、本人証明において必要となります。
ほかに物件情報が確認できる資料として、物件販売のチラシや、土地の公図、見積書・間取り図などといったものを用意してください。
審査で落ちる理由を見てみよう!
まず、購入希望者自身の信用度の低さが挙げられます。本人の信用度に響く要因は、具体的に年齢や雇用形態、就職から間もないこと、銀行から見ての支払い安定度などがチェックポイントとなっている様子。返済負担率の超過といった理由も審査で引っかかります。これは、年収に対し、借入額が上限を超えている場合、見方が当然厳しくなるでしょう。それに該当しなくても審査で落ちる理由に、車のローンの残債があるケースも挙げられます。車のローンは先に完済しておくことが望ましいでしょう。
■カードの遅延と担保評価
クレジットカードの遅延などの債務状況が響くこともあります。程度にもよりますが、遅延は信用度に差し障る問題なので、住宅ローンの借入のハードルは高くなるでしょう。携帯電話の料金の未払いも影響するので注意が必要です。
また、担保評価も審査で落とされるポイントで、住宅ローンの支払いが不可能になってしまった場合、設定した抵当権を実行し、住宅の支払いに充てられるよう、担保評価も重要な要素となります。
■健康状態
そして健康状態も、審査に大きく関わるポイント。基本的にどの金融機関も、団体信用生命保険(団信)に加入することが前提となっており、健康面に問題が見られることから、この団信のチェックに引っかかって加入できないと、住宅ローンの借入は困難を極めるでしょう。
本審査で落ちないためのポイント
クレジットカードの遅延は、審査基準に大きな影響を及ぼします。延滞していたことは意外と忘れやすいものなので、これを機に前もってチェックしておきましょう。また、使わないクレジットカードがあれば、解約して不安要素を排除しておくのも手です。
また担保価値の評価が低い、希望額に及ばないといったネックがあっても、自己資金をある程度用意できればカバーできます。また、借入額の見直しも可能でしょう。頭金は、物件購入価格の1~2割は用意しておくと、審査が断然有利になります。
■団信の加入が必要でない金融機関もチェックしよう
住宅ローン審査を通るには、ほとんどの金融機関において団信への加入が必須となりますが、この団信への加入が必須でないケースとして、フラット35や一部の銀行などが挙げられます。このケースだと、住宅ローンに連帯保証人をつけたり、別途生命名保険で補えるのであれば、健康の問題をクリアしてしまうことで通過できるので、あとは問題ありません。夫婦で契約する場合、旦那さんの健康状態に不安があれば、奥さん名義にしてもいいでしょう。
まとめ
今回、住宅ローンの審査について解説して参りましたが、審査を通過するにあたって、クリアすべき問題は理解できましたか?単純に年収が多ければいいというだけでなく、自分自身を色々見られるので、ちょっと身構えてしまいますね。
普段から信用を失わない支払い実績や健康管理が非常に重要だとお分かりいただけたと思います。また、家を建てる際は、理想のマイホームについてはもちろんですが住宅ローンやお金のこともしっかり相談できる業者を選ぶことをおすすめします。